アリババ(BABA)の決算資料を読み解いてみました(無人小売店もすでに77店舗)
株価がゴリゴリと下落していくなか、待ちに待った決算が発表されました!結果は、、まあ悪くないけど凄いよくもないね、という感じだったのかと。引き続き米中関係は注目ですね。
あと、めちゃめちゃx2 最先端分野の新規事業に投資しているので、上手く行けばアップサイドはかなりある!と思っています。
●財務情報まとめ
・売上はアナリスト予想・コンセンサスに対して1.6%のショートだったが、成長率は対前年で+54%増と力強く成長
・一方、新FY19ガイダンスでは、米中貿易戦争の影響を考慮し、売上を3750億人民元~3830億人民元に引き下げ(コンセンサスは3957億人民元、約4~6%の調整)。
・EPS希釈化ベース7.62人民元($1.11)、Non-GAAPで9.6人民元($1.4)は対前年比で+12%増。アナリスト予想7.43元を約+29%上回った。
・PERはFWDで19.3倍(逆算するとFWDEPSが$7.647ドルベース)、現行で46.06(逆算するとEPSは$3.2(希釈化ベースだと思います))
ーーーーーーーーー
詳細は下記
ーーーーーーーーー
●ビジネスKPIは好調
・年間アクティブバイヤーは6億ユーザー(コンセンサス5.76億)
・月間モバイルユーザーは6.66億ユーザー(コンセンサス6.34億)
●こちらが財務的なハイライト
・売り上げは+54%増、クラウドの成長率は90%と高いレベルだと思います。ただし、アナリスト予想・コンセンサスよりは少し下ブレしているので、今後は要観察。
●セグメント毎の前年度の比較
・国内ECが一番大きくて、その他海外やその他セグメントの売上詳細です。
●コスト
・売上に対する比率が高くなってきています。投資分野への費用を含むのか?等の詳細不明ですが、こちらも要注意。
●アリババグループのセグメント別売上とEBITDA
・圧倒的にECが儲かっていて、他セグメントに投資しているのがはっきりと読み取れます。
・その中でもクラウドのEBITDA赤字は減少傾向なので、今期末くらいから収益貢献しだすのかも?と勝手に期待してしまいます。
●EBITDAから読み取れること
・前年度より利益が増えている。
・昨年より大きく投資に突っ込んでいる
・今年は特にフードデリバリーのEle.meと物流サービスのCainiaoへ投資していて、昨年からは引き続き東南アジア最大級ECサイトのLazadaと新リテール(無人店舗みたいなやつかな)。
●新小売り事業(おまけ)
・無人店 盒馬(発音:he2ma3)が今年9月末時点ですでに77店舗もあるそうです!!すごい勢い。儲かるならあっという間に拡大しそう。
・参考:アリババが作った新しいスーパーマーケット「盒馬鮮生」--人海戦術でO2Oに対応 - CNET Japan
うーん、株価は上にいくのか下にいくのか・・
メディアは大騒ぎ、けどちょっと決めつけるには早いかな。。
アリババのIRサイトより
https://www.alibabagroup.com/en/ir/presentations/pre181102.pdf