アリババ(BABA)の2019年第四半期と通年の決算発表:売上OK、利益もOK!決算資料もチェック
アリババの決算は中国ではめずらしく3月期決算ということで日本の会社みたいです。孫さんからの出資を受けているから、という説もありますがどうなんでしょうね。英語の資料をみると、基本的には四半期ベースの説明をしっかりしているので、対前年度との比較がしやすい作りになっています。
●アリババ(BABA)の業績サマリー
通年だと下記のような感じでした。
・売上 3,768億人民元(約6兆円)
・EBITDA 1,069億人民元(約1.7兆円)
・純利益:802億人民元(約1.28兆円)
第4四半期は下記となります。
・売上 934億人民元(約1.49兆円)
・EBITDA 207億人民元(約3,313億円)
*1人民元=16円計算
*IR資料(英語):https://www.alibabagroup.com/en/news/press_pdf/p190515.pdf
●アリババ(BABA)の2019年度通年の売上内訳
全体の成長率は対前年比で+51%でした(M&Aとか含め)。 中核事業であるEコマース事業は前年比で+29%とかなりの規模ながら、まだ高い成長率を保っています。徐々に落ちてきているものの、市場の期待値より高い結果だったみたいです。同じくクラウドも徐々に落ちてきているものの+84%なんでかなり早い速度で成長しています。
●2019年度第4四半期(1月ー3月)の売上内訳
第4四半期の売上も好調でした。EコマースのOther(その他)が凄い伸びですが、M&Aとかも含まれるようです。Other(その他)の中身は下記スライドの赤線で括った所になり、ニューリテールと呼ばれる実店舗も含まれます。
※全スライドはこちら:https://www.alibabagroup.com/en/ir/presentations/pre190515.pdf
直近の株価は米中貿易摩擦の影響で落ちていますが、高い成長を続けるアリババ(BABA)には長いスパンでは期待できるのではないでしょうか。短期的には貿易摩擦の影響は避けられないような気もします。ただし基本的には中国国内向けが多いのと、新規投資もアジア商圏が多いので、長い目で見れば米中間だけに影響を受けないような事業拡大をしていくかも?IR資料にも国別取引高とか公開してくれればいいんですけどね。