ZA ONLINE(6060.hk/衆安保険)のレビュー
未来のテンバガーシリーズ第一弾、衆安保険(6060.HK)の現状についてレビューしたいと思います!
●ZA ONLINEのフィナンシャルサマリー
IPOして間もないIT企業に良く見受けられますが、ZA ONLINEも売上はイケイケですが、利益的には赤字企業です。成長重視という感じですが、近い将来に黒字に転換できないと、株価も上がりませんし、現金も不足し始め資金繰りに苦労するような事態になると思います。
なお、この企業で注目しているのはコンバイン・レシオというKPI。決算時では120.9%(同年上期は124%)とまだ利益が出る体質にはなっていません(100%を切ると黒字らしい)。この数値は今後の改善具合をモニターする必要ありです。
●売上の内訳
売上成長御三家は、ヘルス保険、コンシューマーファイナンス、自動車保険でした。
売上で大きいのは各種保険に加えて、なんとコンシューマーファイナンス(所謂消費者金融のような金利が高いもの)でした。 コンシューマーファイナンスは、u51.com, TouTiao.com, Carrefour, Babytree, wopay.comといった大手ECサイト&企業と組んで提供しているようで、ここは最先端の技術とノウハウが蓄積されているのでは!?と期待してしまいます。保険&ノンバンク業務をネットで行っている会社と理解したほうがよさそうです(ネットライフ生命とアコムが一つの企業になっているイメージ?)。
●キャッシュフロー
こちらは昨年から激減・・・営業赤字もすごいですが、投資CFも相当突っ込んでいます。主に投資資産の購入とありましたが、こんなに必要なのか正直よくわかりません。このペースだと何らかの資金手当てをする必要がありそうなので、株主にとってはあまり良いことではなさそうです。
●まとめ
かなり将来性はありますが、足元はベンチャー企業的というか綱渡り的な財政状況だと思います。彼らの保険サービス提供ノウハウとネット専業ノンバンクとしてのノウハウがAIを駆使して他を寄せ付けないレベルまで到達すれば、かなりのアップサイドを見込めるでしょう。