香港がフィンテック振興に本腰!仮想銀行の導入に向けたライセンス発給
香港金融管理局(Hong Kong Monetary Authority,通称HKMA)は実店舗を持たない仮想銀行(バーチャル銀行)のライセンスを3社に発行したと発表しました。
今回ライセンスを取得できたのは、下記3社だったそうです。
①Livi VB Limited:中国銀行京東商城系企業(JD.com)、英国ジャーディン・ストラテジック・ホールディングスのジョイントベンチャー
②SCデジタル・ソリューションズ:英国スタンダード・チャータード銀行,PCCW系企業、シートリップ系企業のジョイントベンチャー
③衆安虚擬金融:中国のインターネット保険大手・衆安在線財産保険(SH.06060)51%と香港の不動産開発・投資会社のシノリンク(HK.01168)49%のジョイントベンチャー
なお、テンセント、アリババ、そして平安保険は衆安在線財産保険(SH.06060)に各社10%づつ出資しています。そのため「③衆安虚擬金融」に間接的に5%弱づつ間接出資している感じです。
上記3社の株主をみると英国系の金融会社、中国系金融とIT企業が入っているミックス具合が、香港らしさが出ていますね。香港が世界の金融センターとして、引き続き存在感を保っていくには重要な施策になるものと思います。
しかし香港資本をいれさせるためのジョイントベンチャーストラクチャーとはいえ、関係者が多すぎるとうまくいかないケースが多いと思います、、、さあどうなるか。香港のフィンテック時代の航海開始です。
参考(日本語と中国語):
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=53184&pno=1?site=nli
http://fis.nri.co.jp/ja-JP/publication/kinyu_itf/backnumber/2018/02/201802_7.html