天能動力(HK:0816)の株価急落の理由
遅くなりましたが、業績の内容を確認してみました。
下記は天能動力(HK:0816)のIR資料から持ってきたものです。赤字で矢印を書き加えてますが、成長が期待されていたリチウム電池(=鯉電池)の売上が前年同期比で大幅に落ち込んでいることが分かります。一方主力商品である電動自転車向けの鉛酸電池は引き続き好調です。
会社説明では、顧客である車メーカーに対する政府の補助金が減らされたためとしています。※BYDも同じ理由で業績を落としています(下記参考)。
BYDの純利益72%減、電動車両が販売不振 2018年上半期決算 | レスポンス(Response.jp)
とは言え、天能動力の売上におけるリチウム電池の割合はまだまだ低レベルです。もっと他社のシェアを食っていくようなことができないと、結局「この商品で十分なマーケットシェアは取れないのでは?」と投資家が心配したのが急落の大きな理由なのではないでしょうか。
つまり、下期の決算にはより注意を払う必要がありそうです。
※補足:会社幹部は「リチウム電池の明るい将来を信じている」という発言をしているようです。つまり強気、ここは下期検証要素です。
※疑問:技術的なところは詳しくわからないですが、鉛蓄電池が伸びているので、そのまま頑張るという選択肢はないのだろうか・・車のロータリーエンジンや、ディーゼル車のように。
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